胃ポリープ

胃ポリープについて

胃ポリープについて胃ポリープとは、胃の粘膜表面がいぼのように盛り上がるものです。
胃ポリープでは自覚症状が出ることはなく、よくバリウム検査や胃カメラで指摘されます。

胃のポリープには、良性のポリープと悪性のポリープ(いわゆる癌)があります。
また良性のポリープには ①胃底腺ポリープ ②過形成ポリープがあります。
他にもいろいろな種類があり、組織をつまんで調べる(生検)ことで診断がつきます。

①胃底腺ポリープ

一般的には、ピロリ菌のいない綺麗な胃で発生します。色も周囲の胃粘膜と同じピンク色をしています。
ほとんどがん化することがないため、個数が多かったり、大きさが大きくても、切除する必要もなく、経過観察となります。

②過形成ポリープ

一般的には、ピロリ菌のいる荒れた胃で発生します。色は赤みがかっている事が多く、出血したり、がん化のリスクもあるため、注意が必要です。
ピロリ菌を除菌することで7割は小さくなったりして消えますが、出血やがん化すれば、内視鏡的に切除が必要になる事があります。

③胃腺腫 胃がん

胃腺腫は胃がんになる前の段階です。
胃がんと診断された場合は、進行度を調べて、早期であれば内視鏡的切除、進行していれば外科的治療が必要となる事があります。

胃ポリープの症状

胃ポリープは、基本的に無症状です。ただし、慢性胃炎を合併することが多く、その場合は慢性胃炎の症状が現れます。
慢性胃炎の症状としては、胃もたれ、胃痛、食欲低下などが挙げられます。

胃ポリープは
放ってていいの?
内視鏡専門医による解説

胃ポリープの検査・診断

胃ポリープの検査・診断正確な診断のためには、胃カメラ検査が必要です。胃バリウム検査が行われることもありますが、ポリープの大きさや場所によっては、正確な診断ができないことがあります。
胃カメラ検査であれば、胃粘膜を直接観察することができます。また、必要に応じて生検を行うことも可能です。

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胃ポリープの治療

小さなポリープ(1センチ以下)の場合には、経過観察に留めることがあります。
一方で2センチ以上のポリープ、だんだん大きくなるポリープの場合には、がん化の可能性がありますので、入院をした上で、内視鏡的に切除する必要があります。

胃ポリープのよくあるご質問

ポリープは切除しなくていいの?

胃底腺ポリープの場合は切除する必要はありません。
過形成ポリープの場合は、切除する事もありますし、経過をみる事もあります。
過形成ポリープはピロリ菌のいる胃に発生することが多く、ピロリ菌を退治(除菌)することで、7割くらいのポリープは縮小または消失すると言われています。そのため、多くのケースでは、いきなり切除するのではなく、ピロリ菌除菌治療を薦められます。
ただ過形成ポリープから、出血していたり(貧血の原因)、がん(の疑いも含めて)がある場合は切除することがあります。
なお、胃のポリープ切除の場合、出血や穿孔(穴があくこと)の合併症リスクがあるため、一般的には1週間程度入院を要します。いきなり、外来の胃カメラ検査で切除することはありません。

ポリープは消えないの?

これもよく患者さんから出る質問です。
基本的にポリープが自然に消える事はありません。
ただ、過形成ポリープの場合は、ピロリ菌除菌治療をすることで消失することがあります。

胃ポリープが出来やすい人は?

胃のポリープには2種類あります。一つが胃底腺ポリープ、もう一つが過形成ポリープです。
胃底腺ポリープは出来る原因は分かっていません。制酸剤(PPI)を長期服用している人やピロリ菌除菌後の人に出来ることがあります。
過形成ポリープはピロリ菌に感染している人にしばしば認められます。

胃ポリープがあっても経過観察になることはありますか?

ほとんどのポリープは癌化のリスクがない胃底腺ポリープなので経過観察となります。
ごくまれに胃底腺ポリープから胃がんが発生することがありますので、定期的に検査をしていくことは大切です。
過形成ポリープの場合は胃がんになるリスクがあります。まずはピロリ菌感染していれば除菌治療を行うことで小さくなることがありますし、除菌後も大きくなったり出血していれば内視鏡切除することがあります。

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